楽天モバイルは業績不振が続きますが、かつて起こった取引先との共謀での不正事件の損害額が１００億円以上となるということです。

以下のサムネイルから記事をご覧いただけるとわかりますが、取引先に水増し請求をし、おそらくそのキックバックをとるというものです。これで１００億円の損失が起きてはたまりませんので、ダブルチェック、細かいルールづくりをすることでしょう。とても大事なことです。

こうした水増し請求絡みの不正に対する一番効果的な対策はビジネスを細かく知ることです。

水増し請求された時点で、その金額が高く、合理的な条件でサービス提供してくれる業者を複数提示するなど、代替案を具体的に提示できるスタッフ、経営陣が社内にいないと、いくらルールを厳しくしても効果はありません。

内部統制のチェックには２つの意味があります。
１つは法律、規定など形式的なミスがないかのチェックです。これはいくらでも厳しくできます。

もう１つは取引条件のチェックで、これは定量化できません。相見積もりを必須とするなどの手法はありますが、取引先のことを考えるとほぼ注文されない見積もりだけをほしいという要望にこたえ続ける取引先はおらず、これも形骸化することは必至です。ビジネスそのものを理解し、相場、業者の力量など多くの情報をもっていないと形式チェックしかできないのです。

不正防止に限らず、当然しっかり稼ぐためにもとても大切な論点です。新規事業での成功が難しい理由の１つなのです。

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