ソフトバンクグループが派手に赤字を出して、記事になっています。

２０２３年３月期の第３四半期までの決算短信は以下のとおりです。
https://group.softbank/system/files/pdf/ir/financials/financial_reports/financial-report_q3fy2022_01_ja.pdf

ソフトバンクグループがこれだけ派手に赤字を出す理由はファンド事業という金融取引を中心にしているためです。
金融取引は事業と異なり、将来への期待値でまだ実績を出す前に評価が決まるため、マーケットの影響もメチャクチャ受けます。したがって、大幅赤字になったり、大幅黒字になったりします。長期視点で見ないといけない投資であるため、四半期開示にはなじまない面もあります。

決算短信からセグメント情報を引用しました。

赤字で、金融と書いてあるところと事業というところに注目してください。

金融の方から、ソフトバンクビジョンファンドというところで９ヶ月間で４兆円以上の赤字を出し、持株会社事業というところで３兆円ほどのプラスを出しています。保有していたアリババ株を売却し、赤字の補填をしている状態です。

事業というのが、実際の事業で携帯電話ビジネス中心のソフトバンク、半導体設計のアーム事業で９ヶ月間で６，０００億円程度の黒字を出しています。それでも金融のマイナスがカバーできないわけですが、この事業があるからこそ、資金もなんとか調達、維持できている部分もあるといつも思うのです。

＊＊＊以下、引用＊＊＊

＊＊＊引用、ここまで＊＊＊

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