分断する世界では求められるのが、「Constrained Globalization（制約されたグローバリゼーション）」だということです。

世界は宗教、ものの考え方、地理的な制約、政治的思惑などの要因が重なり、分断が進んでいます。しかし、これを経済は切り離して考えないと、世の中は回りません。

エネルギー、レアメタル、半導体を含め、資源、材料が政治的な都合で、うまく流通しないと経済に大打撃を与えます。現在はまさにそういった状況でしょう。

宗教、ものの考え方、地理的な制約、政治的思惑も１つ１つ解決、改善していきたいわけですが、これはそう簡単にいきません。せめて経済だけは切り分けで考える必要があるはずです。それをするためには、単純に、アメリカ側、ロシア側、中国側にたって考えるというざっくりした考えでは足りません。誰かが仲介者にならないといけません。日本はそのチャンスはあるはずです。

これは足もとでもよくあることで、誰かが、仲介者になればうまくいくのに、ということもたくさんあるはずです。
そのためには対話が必要で、これは仕組みとは正反対、効率化とも正反対で、話、意見を出し、代替案を考え、落とし所を探っていく作業になります。相手がいることなので、理屈だけでも足りませんし、感情だけでも足りません。その場の空気を読む、ということすら大切になってきます。

どこの世界、業界、組織、チームでもあることで、専門的なスキルをもった人、組織が、こうした力を発揮できるとより、付加価値の高い人材となることができると思います。現在のリーダーの資質の１つではないかと思うのです。

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