ジョブ型雇用を導入してみたものの、なかなか課題が多いということです。
新しいことをやろうとしているわけですから、試行錯誤が必要なことは当然です。

ジョブ型雇用には、働く人たちのメリットも多く含まれています。仕事の内容が明確で、それに対する給与も明確になり、そのことによって転職もしやすくなります。雇用する側にとっても、それによるメリットも多いでしょう。ただし、職種を定義しないといけませんし、トレーニングの機会も準備する必要があります。その結果、雇用の流動性があがるといえば聞こえはよいですが、企業側からすると、人材流出の可能性が増えるわけです。

総合職、一般職という区分がありますが、総合職は何でもやる人であり、転勤も、職場内異動もあり、だからこそ待遇もよい、という時代も長く続いたはずです。

これに対しジョブ型は、とてもやりづらいわけです。企業側にとってよいことばかりではありません。

それではバランスをとろうとすると、ジョブ型雇用には、期間の定めのない労働契約（無期雇用）、がなじまない可能性があるということです。結論を急ぐつもりはありませんが、制度的に大きな問題があると、運用は進みません。進まないなら、何が原因なのか、特定し、解決をしていかないと先がないと思うのです。

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