みずほ証券が楽天証券の２割を持ち、持分法適用会社へするときに気になったことがあります。

みずほ証券が今回、楽天グループの持つ楽天証券の株を約２０％、８００億円で買取り、持分法適用会社にするということです。ちなみにみずほ証券はすでにペイペイ証券の４９％を保有しています。

楽天証券としては、増資を引き受けてもらうほうが資金調達できるわけですが、今回は楽天グループが持つ楽天証券株を引き取るということです。楽天グループは業績で苦しんでいますから、８００億円のキャッシュがはいることを重視したのかもしれません。

楽天証券は上場を目指すそうです。楽天グループの子会社でみずほの関連会社が上場して、資金調達をする必要性はよくわかりませんが、まあいいでしょう。

ところで持分法適用により、出資した関連会社が利益をあげると、投資した企業では持分法による投資利益が計上されます。ただ、これが営業外収益なのです。

楽天とみずほのアライアンスの結果、生じた利益が営業外収益であるということには果てしなくおかしいです。営業そのものではないかと思います。

IFRSには営業外損益はありませんので、営業利益相当として持分法による投資損益は認識されます。特別損益も含め、主観で区分利益が変わることも変ですし、持分法による投資損益が営業外損益であることも変です。

IFRSベースに変更したほうが企業業績を明確に表示するにはよいと思います。

ちなみに、こんな決算もあります。営業利益の４倍の経常利益を２年連続で計上しています。
https://www.nyk.com/ir/financial/highlights/

 

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