セブンと万代（関西地盤の食品スーパー）が提携を解消しています。

業務提携契約は、２０１５年に締結。セブンが出資も検討していたようですが、それもなくなったということです。
お互いに期待していた成果が出なかった、ということです。

随分時間が経過していますから、そもそも具体的な提携内容、条件などが折り合わかなった可能性もあります。

ところで、これがM&A3.0の重要なコンセプトを示しています。

本誌の考える、M&A3.0については以下よりご覧ください。
https://ma-japan.info/?s=M%26A3.0

M&Aは手段であり、今回の件は経営の効率化を目標としていました。
以下の中日新聞の記事からその目的を引用します。

＊＊＊以下、引用＊＊＊
セブン＆アイは、万代と物流面や商品開発で連携することで、関西圏の事業基盤の強化を狙っていた。
万代は、セブン＆アイと仕入れを共同化して調達コストを抑えたい考えだった。
＊＊＊引用、ここまで＊＊＊

この目的が達成できなかったので、業務提携解消という自然な流れです。買収したら結果は違っていたかもしれませんが、この目的が達成できなかった結果からみれば、買収しなかったほうがお互いの傷が少なかったはずです。

M&Aというのは支配権の異動を伴うものと本誌は定義していますので、リスクも大きく異動します。有効なことももちろんたくさんありますが、お互いに踏み切れない場合には支配権の異動にこだわりすぎることはない、それでは手段の目的化になってしまう。これが本誌の基本的な考え方です。

本誌は、M&Aを売り手、買い手、アドバイザーが三方良し、となるのが当たり前の世界の実現を目指しています。そのためには当事者が正しい情報を得て、安心して相談のできる場が必要です。その実現に向けて本誌は、日本M&Aアドバイザー協会で、以下のサービスやセミナーを提供しております。