鳥貴族が「大吉」を買収するということです。

ところで、大吉はサントリーの子会社だったんですね。

直近で、
売上高５．４億円、営業利益１億円弱
やきとり大吉を全国で５００店超展開

という会社でとんでもなく儲かっているわけですが、全部フランチャイズ店ということです。
そうなると１店舗で年間１００万円ロイヤリティをとっているわけで、あーー、そうかという感じです。

鳥貴族の本件に関するIRは以下にあります。
https://ssl4.eir-parts.net/doc/3193/tdnet/2181249/00.pdf

譲渡金額は非公表ということです。

鳥貴族自体は、コロナの影響をもろに受け、業績相当厳しいわけですが、補助金にも救われて、財務もいますぐ破綻というようなことでは決してありませんので、チャレンジができる環境ではありますが、ここで攻めるというのは気合が入っています。

それにしてもこの規模でサントリーは大吉のビジネスよくやっていたな、と思います。
いったいいくらで売ったのか、気にはなります。

純資産が１５億円、純利益が６０百万円程度です。フランチャイズのビジネスでいうと、純資産はほとんどキャッシュ、純利益＝フリーキャッシュ・フローだとすると、２０−２５億円程度でしょうか。そうなるとこれにより、のれんが１０−１５億円出ることになります。有利子負債も増えるでしょうし、楽ではありませんが、今が底という狙いなのではないかと思います。

今、この厳しい環境でトライをする姿勢は素晴らしいと思います。本件が成功するかどうかはわかりませんが、環境がよくなり、飲食業全体が右肩上がりのときには買収そのものは難しいし、売買金額もあがるはずです。厳しいときにも攻めの手を緩めないというのは勇気がいることですが、勝つためには必要なことだと思います。

鳥貴族HD、「やきとり大吉」買収　住宅街・郊外を補完: 日本経済新聞 https://t.co/65PiN7M01F

— 大原 達朗 Tatsuaki Ohara (@ohhara_cpa) September 13, 2022

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