大企業の経験やノウハウを活かして、中小企業の活性化に貢献したい、という要望は結構多いです。
総論、間違っているわけではないのですが、実際はなかなか難しい。

最近、本誌は経営を

経営判断
オペレーション

の２つにわけて考えることが増えてきました。

いわゆる中小企業は、実態はいわゆる系列の中の１つ部門であることも多く、そこでは経営判断というよりも、オペレーションが重要視されます。現場にはいって売上あげて製造してナンボ、という世界です。

大企業の経験は経営判断のための資料作り、情報収集、サポートという側面が多く、実際に経営判断をした経験がある方は多くありません。

さらに中小企業の改善は、やるべきことは単純なことであることも多いのです。
しかし、言うだけは簡単ですが、実際にやるのは本当に難しい。

しかも支援を求めている中小企業は、業績が厳しいことが多く、ゴチャゴチャ言う前に、業績をあげていかなければ話になりません。そうした経験やノウハウをお持ちの方であれば、どこへ行っても必要とされるでしょう。

大企業での経験の有無が重要ではありません。また、具体的に何をするのがよい、どうやるのがよい、という具体的なアドバイスができることも重要です。総論だけでは何も進まない、見方を変えるとよりシビアな現場、と言ってもよいでしょう。

能書きの前に結果を出す、ということが果てしなく優先される場なのです。

これを事業承継の場面にあてはめてみると、事業を引き継ぐ方はより具体的に、今日から誰が何をすべきか、が明確になっていて現場にはいってすぐ改善ができることが求められているわけです。

このあたりの詳しい事情は↓の本にも書きましたので参考にしてください。

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