東芝が迷走しています。事業はさておき、株主たちの都合に振り回されています。
こうなってしまったのは、東芝という企業の株式の売買が完全に金融取引になってしまったからです。

事業と金融は切っても切り離せません。事業が好調、あるいは期待が高ければ株価がつきますし、資金調達のチャンスがあります。しかし、IPO以外では資金調達を継続する企業が少ないのも現実です。

事業の運営とマーケットの評価が同調していればよいのですが、たとえば経営陣とオーナー株主の意見があわない、経営陣同士でいざこざがある、あるいは不祥事をおこして事業がガタガタ、マーケットの評価が下がるなど、本来の事業評価とマーケットの価値があわなくなってきたときに、金融取引のターゲットとなる可能性が高いのです。

これを避けるためには事業を適正に運営することだけです。
これはガバナンスも含めてで、経営陣の中で無駄な揉め事を起こさせない、不祥事を起こさせない、そういった体制をとる必要があります。

東芝については、株主構成（2022年3月31日現在）を見ておきます。もはや、誰が株主なのかはっきりわからない、誰が主要株主なのかもわからない状態です。グチャクチャといってよいでしょう。裏を返すとそれだけ多くの資金が集まるわけで「儲かる」と思われているわけです。それだけにこうなってしまったのはもったいなかったです。
https://www.global.toshiba/jp/ir/corporate/stock/stock-info.html

＊＊＊以下、引用＊＊＊



＊＊＊引用、ここまで＊＊＊

東芝の買収や株式の非上場化に１０件の提案 : 読売新聞オンライン https://t.co/iVoA4OcsNX

— 大原 達朗 Tatsuaki Ohara (@ohhara_cpa) June 2, 2022

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