ノジマがスルガ銀行の株式を全株売却するということです。

スルガ銀行はかぼちゃの馬車事件で、やりたい放題やったことが発覚し、風評もボロクソの状態でした。
そこでノジマがビジネスチャンスととらえ、スルガの株を買取、筆頭株主となりました。

金額面を以下の日経新聞の情報を整理すると、

2019年5月にスルガ銀とノジマが業務提携
2019年10月にスルガ銀の創業家から13%程度の株式を約140億円で購入
2020年5月に資本・業務提携を締結
2021年3月末ノジマはスルガ銀の株式を18.49%を保有する筆頭株主

上記のような状態で、今回の売却金額は170億円程度ということです。13％を140億円で購入したあと、5.49%積み上がっていますので、ノジマはこの売買によって利益はでなかったかもしれませんが、大損をしたというわけではなさそうです。

家電量販のノジマが金融機関、しかも信用が地に落ちた銀行を支援する形をとり、大損をしなかったということはナイストライであることは間違いありません。

しかし、異業種が傷んだ企業を再生させるということは本当に難しいことなのです。ノジマはこの取引で大損しなかった。それだけでもすごいことです。表には出てこない失敗が信じられないくらいあるのです。

ノジマ、スルガ銀行全株売却　異業種タッグ溝埋まらず：日本経済新聞 https://t.co/SfDL4fdp2P

— 大原 達朗 Tatsuaki Ohara (@ohhara_cpa) March 9, 2022

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