かぼちゃの馬車問題の不正融資が話題となっているスルガ銀行で、今度は行員による顧客預金の不正流用、融資先に暴力団員がいることがわかった報道されています。

情報はダダ漏れで、これからしばらく問題が明るみに出るでしょう。監督官庁の金融庁は、さらに規制を強化する可能性はありますが、それだけではこうした問題が解決はしないでしょう。金融庁はこれまでも厳しく監視をしていますし、これ以上、規制が厳しくなれば、現場ではもう何もできなくなってしまうと思います。

不正融資については、副頭取がこうした融資はとりやめにすべき、と進言したことをスルーしたわけで、経営者、経営陣の問題であることは間違いありません。

こうしたとんでもない不正は、皆がやっている、昔からやっている、という感覚で、おそらく感覚が麻痺しているのでしょう。

私はこれに類似した問題として、シリアスに考えているのが、中小企業の粉飾決算です。本来は赤字なのに、黒字の決算を組んでいれば、税務署はうるさく言いません。それをいいことに、銀行へ提出する決算書も売上、利益を水増しした決算書をつかっている、なんてことは日常茶飯事です。本当にひどい状況です。これも皆、昔からやっているからと惰性でやっているに過ぎません。この問題が顕在化したら、おそらく大騒ぎになるでしょう。

もう１点、融資先に暴力団員がいるというのはちょっと厳しいかもしれません。構成員全員を事前に審査しきるのは正直難しいのではないかと思います。あるいは融資したあとに、暴力団員がはいってきたとしたらなお難しいのではないでしょうか。

スルガ銀行：４０歳男性行員、預金１億６５００万円を流用 – 毎日新聞 https://t.co/35H26UjBEj

— 大原 達朗 Tatsuaki Ohara (@ohhara_cpa) 2018年8月14日

スルガ銀行、融資先に暴力団員　ずさん審査改めて鮮明に – ＳＡＮＳＰＯ．ＣＯＭ https://t.co/gx93WFszZ8 @sanspocomさんから

— 大原 達朗 Tatsuaki Ohara (@ohhara_cpa) 2018年8月15日

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