協会けんぽの８年連続黒字見通しであると報道されています。

本誌では、健康保険制度は破綻目前であると伝えていますが、８年連続黒字では、主張が間違っている可能性すらあります。

そこで黒字の内容を確認しておきましょう。
こちらが協会けんぽの収支です。
https://www.kyoukaikenpo.or.jp/~/media/Files/honbu/other/250809/h28zaimusyohyou.pdf

たしかに最終利益は４，０００億円以上出ています。一方で、国庫補助金、要するに税金＋国債を原資とする補助金が、１兆４，０００億円出ています。協会けんぽ単体では、１兆円の赤字なのです。

保険は広く安く保険料を募り、万一事故が起きたときには、その保険料を原資に、補填をするものです。現時点では、保険料よりも支出が１兆円多いのです。それを国が１兆４，０００億円補填して、４，０００億円、しかも８年連続で黒字です、とするのは、間違ってはいませんし、嘘でもありませんが、本当に国民が知るべき情報ではないのではないかと思うのです。

協会けんぽ、８年連続黒字見通し　被保険者数が過去最多：朝日新聞デジタル https://t.co/ViESx8fiNs

— 大原 達朗 Tatsuaki Ohara (@ohhara_cpa) 2018年7月8日

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