セブンアンドアイが、そごう・西武百貨店を売却する方針ということです。
同社のリリースには何もありませんので、またリーク記事でしょうか。だとすればもうやめましょう。
明らかにルール違反です。

このあと、同社から正式に決まったものではありませんとリリースがあったのち、正式決定がされたという発表があることがこのパターンのルーチンですが、そうだとすれば、誰かがマスコミに情報を漏らしているからです。

ところで、百貨店事業というもはや構造不況業種の業績を好転させるのはセブンアンドアイでも難しい買ったということです。資金力、経営資源は抜群ですし、小売のノウハウもあります。しかし、コンビニと百貨店では必要とされるノウハウはまったく違います。さらにグループ内でもイトーヨーカードーのGMS、スーパー部門はこれまた構造不況業種といってよく、これまた苦戦しています。

さらにコロナが追い打ちをかけた形になりますが、まだ金額が付くうちに売却できるのであれば御の字でしょう。

それだけ、自社に具体的なノウハウがない企業を買収して、業績を好転させることは難しいわけです。

ものすごくざっくりいうと、買収後の成功確率は「買収後に誰が、何を、どうやる」という行動計画が具体的にイメージできるかどうかで大きく変わります。これができないなら、成功確率は極端に低くなります。そもそも、買収というのは成功確率がとても低いものです。一方で成功すれば、成果が大きい、ハイリスク・ハイリターンの取引であることを忘れず、そもそもハイリターンが見込めるのか、見込めるとして、どうやってリスクを抑えるのか、これをビジネスの観点から考えないといけません。

セブン&アイ、そごう・西武を売却へ　コンビニに集中: 日本経済新聞 https://t.co/5QBtdiTdbF

— 大原 達朗 Tatsuaki Ohara (@ohhara_cpa) January 31, 2022

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