シャイアーを日本で７兆円近くで買収するなど、大型買収を続ける武田のM&A担当者が大変なことを言うまでもありませんが、あらたに中国の合弁企業株式を売却するという報道がありました。

この企業は、シャイアーと同じように武田が買収したナイコメッドの子会社のようです。

記事によると大型買収が続くなかで増え続ける有利子負債を減らすために、非中核部門については売却、その金額は記事によると３兆円まで増える有利子負債の削減にあてるということです。300億円では焼け石に水という見方もありますが、これ一本ではなく、こうした売却はこれからも続くでしょう。

７兆円とか３兆円とかという兆円単位で見ると、300億円の金額は小さく見えますが、これを中国で売却しようとすれば、相当な労力がかかっているはずですし、弁護士などに支払う報酬も相当な金額になるはずです。社内でできることは当然対応しているはずで、このような案件を次から次へとこなす武田のM&A担当者は本当に大変でしょう。経験値としては、ものすごい蓄積ができるとは思いますが、その経験を活かせる職場も、今は武田が一番なのかもしれません。実務対応としては相当な負担が現場にはかかっているはずです。色々な意味での事故がおきないよう万全を期しているものと想像できます。

武田、中国の合弁株式を譲渡　300億円で：日本経済新聞 https://t.co/5zDlVqT378

— 大原 達朗 Tatsuaki Ohara (@ohhara_cpa) 2018年5月21日

本誌は、M&Aを売り手、買い手、アドバイザーが三方良し、となるのが当たり前の世界の実現を目指しています。そのためには当事者が正しい情報を得て、安心して相談のできる場が必要です。その実現に向けて本誌は、日本M&Aアドバイザー協会で、以下のサービスやセミナーを提供しております。