飲食店を経営していた石井社長夫妻のバイアウト事例

エグジットに成功した経営者の声を紹介します。飲食店を経営していた石井社長夫妻は経営者のための実践ファイナンスを通じて、見事バイアウトを実現しています。その喜びの声を動画でまとめましたので、ご覧になってください。

Q.当社サービスを選んだ経緯は?

最初にやったことはグーグルでの検索ですよね。飲食店、店舗売却、M&Aなど、そういった単語をいろいろ入れて、上から出てきたものに片っ端から電話したり、問い合わせしたりしました。反応があったところだけ、残しておいて、その中から感覚で三つぐらいに絞りました。基本的には雰囲気なども大事ですよね。どういった物件が売却に出ているか、どういう人が買いたいのかなどを見ました。
 実際、アルテパートナーズさんは、これぐらいで売れたなどのいくつかの事例も載っていたので、そういうものが非常に参考になり、お問い合わせして、お願いしました。

Q.不満だった点はありますか?

不満は特になかったですね。というのも、逐一、メールで進捗(しんちょく)を報告されていらっしゃったのは、大原さんのところだけでしたので。

A- メール。

ええ。ですので、そちらの動きも明確に私は把握できていました。大丈夫だ、うちのことを忘れていない、きちんと探していただいているということが、分かっていましたので、実は安心していました。
 ずっとおっしゃられていた、縁だということが分かっていましたので、こちらもそれ程すぐに、できるわけない、すぐ引き継いでくれる人が出てくるわけはないと思っていました。時間は長くて1年ぐらいということは、一応私の中にもありましたので、その辺は非常に良かったですね。
 ですので、メールが来るたびに、頑張っている、頑張れ、頑張れみたいな感じで、陰ながら応援していました。その中に知っている会社が出ていると、そこが買ってくれたらいいなどと思いながら見ていました。モチベーションは保てましたね。

Q.逆に、他の会社さんは、そういった連絡などはほとんどなかったですか。

ないですね。なかったですね。もうほったらかしですね。ですので、ああもう駄目だなというのは、早い段階で見切りをつけたので、もう大原さんだけに付いていこうと思って、ある意味、大原さんに任せていましたよ。

Q.大原さんの印象は?

すごく心強かったですね。サポートをいつでも頼める、していただけるなと思いました。ですから、今回、不動産関係でトラブルがあったときも、すぐに相談させていただくこともできましたし、助けていただくこともできました。本当に良かったですね。

A- トラブルというお話が出ましたが、多分今後、バイアウトしたい方はたくさんいらっしゃると思います。トラブルは怖いと思っている方がいらっしゃると思うのですが、不動産のトラブルは、どんなトラブルがあって、どういうふうに解決されたのですか。

Q.M&Aを成功するまでにトラブルなどはありましたか?

不動産の賃貸者契約書などは深く見たことがなかったので、契約したときも言いなりでした。普通、やめる場合はスケルトンにして返す感じで、こういう事業譲渡は、その当時は分からない、全然、想定していませんでした。あらためて、契約書をそのときになって見ると、そういうことが書いていないのです。ですので、不動産屋と、それは書いていない、そういうことは認められないみたいな感じで、もめるのです。書いていないことなので、お互いの取り方で、いくらでも結果が変わってきます。そこは話し合いだと思います。そうすれば、別に問題なく双方が和解できます。
 そこで大原さんの力を借りて、お互いにいいところに落とせるように交渉することができました。ですので、大原さんのアドバイスがなければ、もっとグチャグチャになって、下手をしたら、お金を取られていたかもしれないですし、大家さんとけんか分かれしていたかもしれないですね。そういうことがなかったです。みんな、大家さんも笑って、私たちも笑って、今回、事業譲渡を終わらせることができたので、非常に良かったですね。

Q.M&Aに成功された時の心境は?

そうですね。なんというのですかね。例えばフルマラソンを走りきったときの感じです。本当に爽快感ですね。肩の荷がおりたという感じです。妻が病気だったので、これ以上引っ張ることも少ししんどいとは思っていたました。そうかといって、いまさら人を雇って、お店を続けるということも考えづらかったのです。とにかく1回、妻の頭の中からお店のことをすべてなくしたかったのです。そうなると、もうやめる以外はありませんでした。ですから、ここは踏ん張りどころかなと思いました。

Q.M&Aに成功された時の心境は?(奥様の場合)

すごくありがたいなと思いました。やはり何も飲食の経験がなくてやってきましたので、その分、子どものような思い入れがある店です。ABC何でしたっけ。お店の名前が残っていたら。お客さんたちもすごくいい人たちで、「つらいね」などと言ってくれる人たちが、いらっしゃるのかなというのがすごくありました。すべてをやめてしまうよりは、続けてくれる人がいたほうがいいと思っていたので、今回このようにうまくお話がまとまって、しかもすごくいい方がしてくれているので、すごく良かったですね。

Q.引き継がれる方への希望はありましたか?

ありましたね。やはり大事なお客さん。担当者も本当に、いろいろな。もうお店が壊れるのではないかと思うぐらい騒ぐ人たちもいました。そういうお客さんから、どんどん私もお客さんも一緒に成長していったといいますか、自分が成長すると、お客さんたちも変わってくるんです。
 ですので、自分も成長させてもらってるのですよ。紹介も、これ以下の人は絶対紹介しないというような自分の中で線引きがあって、「自分の中で、いい人しか紹介しない」と言ってくださいます。本当にいいお客さまばかりですね。それを引き継いでくださるので、ありがたく思っていますね。

Q.奥さまは大原さんに対してどのようなご感想をお持ちでしょうか。

ほとんど主人のほうが、最初ずっと1年前からやり取りをされていて、私はあまり関与していなかったのですが、最後まで。途中から、お会いしてから、すごくかわいらしい。すごくいい人だな。かわいらしいです。

Q.そうですか。人生初ですね。

目上の方にあれですけれども。お任せして本当に良かったなと思っています。

Q.バイアウトを考えている方にアドバイスをお願いします。

折れない気持ちが大事ですね。投げ出さない。恐らく、皆さんにはやめる事情がおありになると思います。できれば本当は今すぐやめたいというのが正直なところで、これ以上、今の事業を続けていくのは嫌だと思われているかもしれません。そうは思っても、現状をすぐに変えるとことは、なかなか難しいです。今できることを精いっぱいやって、そのゴールに事業譲渡が待っていると思って、そこを踏ん張りながら待って、仕事をしながら待っていくことができれば、いいことがあるのではないかと思いますね。多分、心が折れていたら、もっと悲惨な形で終わっていたかなというのはありますね。

Q.やはり何回か折れそうになりましたか。

なりましたね。モチベーションを保つことが、すごく難しくて、頑張っても、何に向かって頑張っているのか分からないときがあるのです。なぜかというと、一応自分の中にあるゴールは事業譲渡、やめることが目標です。でも、この頑張りというのは続けるという頑張りなので、自分の中で矛盾しているのです。
 ですから、仕事をしていても、非常に違和感があります。売り上げが上がって、やったー、でもなんか違うよね、いや、辞めたいのに何をやっているのだろう。なんていうのでしょう。葛藤のようなものが結構あります。ですので、ああ面倒くさいという気持ちが、ふしぶしに出そうになります。お客さんに迷惑をかけるということもあって、非常にそこは自分の中で葛藤がありました。

そういうときは、どういう対応ですか。こうやって今に至ったというのは。

終われば、もう全部クリアだ、笑えるだろうと思っていたので、それだけですね。今のこの気持ちを想像しながら。もう朝は決まった時間に起きなくていいや、好きな時間に寝ればいいや、そのようなことばかりを考えながら、少し頑張っていましたね。くだらないことを考えていました。

Q.奥さまは何かアドバイスなどがあれば、ぜひ教えてください。

私も主人と同じで、折れない気持ちだと思いますね。途中で、どうなるのだろう。最悪、決まらなかったら、私たちは引退して人に任せてやるけれども、でも結局責任なども全部。例えば、それがやめてしまって足りなくなったときは、やはりまた私たちが動かないといけないのかなということがありました。でも絶対大丈夫という感じで二人を見ていましたね。

Q.これからやりたいことはありますか?

そうですね。しばらく旅行にいろいろ行こうかなと思っています。全国、世界のおいしいものを食べ歩いて、いろいろな人に出会いたいです。これで全部が終わったわけではなく、また次の事業などを考えながら、いろいろな知識を吸収したいと思います。ゆくゆくは、また大原さんにお願いして、今度は買い取るほうの立場でやろうかなということも、実はあったりします。
 なぜかというと、今回売って、実際、私のお店を買われた人の状況を見て、ゼロからビジネスを立ち上げるよりも、どれだけ労力が少なくてすみ、なおかつ売り上げが立つまでの時間が短いのかということを目の当たりにしています。何かをやるのならば、こちらのほうがいいのではないかなということが、非常にあります。
 スケルトンから作って、その工期が3カ月かかり、客が来るまで、また半年かかってみたいなことをやっていると、多くは大体1年間は赤字です。それよりも買い取って、スタッフも付いているので、そのままやれば、いきなり初日から売り上げが立っているのを見ると、これはいいやり方だなと思いました。
 世の中、M&Aとは、こういうことだから、いろいろやっているのだということが、よく分かったので、いろいろな仕事のM&Aがもっと広がればいいですね。ですので、そういうこともありつつ、しばらくはゆっくりしたいなと思います。

Q.買収を検討されている方に一言お願いします。

本当に皆さん夢があって、お店をやると思います。ですから思うのかしらと思ったのですが、本当に今回見ていると、そんなにお金がかからずにできると思うので、1回練習してみればいいと思いますよ。物件を買って、自分でいろいろ内装して、1回練習してみて、それで成功されたら、本当に本格的にやったほうがいいと思います。私たちはもう最初から本格的にやってしまったので。

Q.時間がかかりますよね。

そうですよね。やっとこれから、借金も終わって利益が出るぞというときに、今回、やめたので、今引き継ぎをされた方は、もうそこからスタートなので、いいなという実感がありますね。

M&A案件情報はこちら