アメリカのスポーツオーソリティがチャプター11を申請し、経営破綻したと報道されています。日本ではイオンのグループがスポーツオーソリティを運営しているが、影響はないとコメントをしています。

ここで経営破綻の意味を整理しておきましょう。アメリカのチャプター11は記事では民事再生に相当とありますが、法的整理と言われるものの１つです。負債が多くなりすぎて支払いができない状態になると、真面目に考えると法的整理をすることになります。

これは法的に、一定の負債を払わないようにすることです。簡単にいうと借金の棒引きです。１００億円の借金、負債を例えば３０億円にすれば、経営が成りたち、今完全につぶしてしまうよりは、金を貸している債権者もお金を回収できるとなれば、金を貸している債権者としても、経営を続けてもらったほうが得だ、と判断される場合にこういった措置が採られます。例えばJALも法的整理をしていますが、飛行機が飛ばなくなったわけではありません。

スポーツオーソリティも大幅なリストラをするようですが、店舗の運営はしばらく続くようです。日本のスポーツオーソリティはおそらくアメリカのスポーツオーソリティから運営許諾を得て、対価をしはらっているのでしょう。それであれば、アメリカのスポーツオーソリティにとっては、もっと日本にも頑張ってもらって少しでも多くのお金を払ってもらったほうが、債権者に返済する原資となるはずでよいわけです。

大原 達朗 Tatsuaki Ohara@ohhara_cpa

米スポーツオーソリティが破綻　１４０店を閉鎖、売却へ ― スポニチ Sponichi Annex 社会 https://t.co/Z9XKYBdfAK

2016/03/03 06:08:04

 

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