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シャープが東芝パソコン事業も買い取り、増資も実施。鍵は再生型のM&A。

あれだけ苦しんでいたシャープがV字回復、東芝からパソコン事業を買い取り、増資をして財務健全化への手を打っています。
このプロセスについて今回触れるつもりはありませんが、これは明らかに再生型のM&Aです。

業績は最高に悪く、財務で苦しんでいる中で、鴻海がシャープの親会社となりました。簡単にいうと、とても安くシャープを買収できたのですが、赤字垂れ流し、借金も一緒に抱え込んでしまったようなものです。

したがって、リスクはとても高かったわけです。それが証拠に日本企業はシャープの救済に乗り出そうとしませんでした。今回、東芝メモリについても、これは不採算事業ではありませんが、日本企業が不得意な大規模投資をガツンと続けていかなければならないビジネスで、ベインを中心に外資に買収されています。このディールもリスクは高いです。

黙っていても儲かるビジネスなんてないわけで、それに近いようなビジネスがもしあれば、それはものすごい高い金額でないと買えません。M&Aで結果を出そうと思えば、いくらよい会社であっても高すぎては意味がなく、投資としては失敗します。日本企業の多くは、「よい」会社を探し続けているのではないでしょうか。たまたま「よい」会社を見つけた場合、金には糸目をつけず買ってしまい、結果として投資としては失敗する、というのが典型的なM&Aの失敗事例なのではないかと思います。

これに対する対応策が、シャープのような再生型のM&Aなのでしょう。おそらくこの傾向は、スモールM&A、マイクロM&Aにも波及してくるはずです。本誌で公開している案件には、売却金額が500万円以下のマイクロ案件が増えていて、「至急対応必要案件」としているものがありますが、これがまさに再生型の案件です。まだまだ、このサイズでの再生案件の実績は当社以外でも少ないはずですが、日々、お客さまとともにこういった案件に取り組み、ノウハウを蓄積しています。

「よい」会社を買うだけがM&Aではないはずです。

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