スズキがワーゲンとの提携解消した理由と影響
スズキが懸案だったフォルクスワーゲンとの提携解消をすると報道されている。これまでフォルクスワーゲンがスズキの株を19.9%持つ資本提携関係を有していた。19.9%にしたのは、連結決算で利益を取り込むことができ、一定程度の支配力を持つされる関連会社にならないためだったと以下のリンク先でも述べられている。それだけスズキは支配力を持たれたくなかったわけだ。きっかけはフォルクスワーゲンがスズキをこの関連会社として、アニュアルレポートに記載したのがきっかけと言われている。事実だとすれば、きっかけは感情的なものだった可能性もある。
スズキが単体で生き残っていけるのであれば問題はないだろう。しかし、フォルクスワーゲンの前はGMとの提携関係を持っていた。経営にこういった提携が必要なのであれば、感情で意思決定するのでは得策ではないのではないか。
また自己株式として5千億円程度かかるという。直近の四半期決算で利益剰余金だけで1兆円以上あり、有価証券として8千億円以上の余剰資金の運用とみられる残高はあるので、取得自体は可能だろう。
一方で8月からスズキの株を保有するアメリカのファンド、サード・ポイントは買い戻す株式はすべて償却すべきと主張している。これだけの株が消却されれば、株主は配当原資も増え、有利になる。サード・ポイントはこうなることを想定した上でスズキ株式を買ったうえでの予定の行動、発言だろう。スズキにとってはこうした新しい株主との対応、そして新たな提携先の発見、交渉、あるいは単独で生き残っていくための戦略立案、実行が必要になってくる。スズキにとってはこれで一件落着とは行かない状況だ。
大原 達朗 Tatsuaki Ohara@ohhara_cpa
スズキ、独VWと提携解消 国際仲裁が決着 :日本経済新聞 http://t.co/cUkwbUOaQS
大原 達朗 Tatsuaki Ohara@ohhara_cpa
米サード・ポイント「買い戻す株すべて消却を」 スズキに :日本経済新聞 http://t.co/23pzetRoyY
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