スカイマークがANAかJALからの資本を受入れ、独立路線を転換せざるを得ないと報道がされている。そもそも、この問題が起きたのはエアバスへA380を発注したが、エアバスからキャンセルにかかる解約金を多額に請求されたということ、そして、エアバスから大手航空会社との資本提携を要求されたことに端を発している。

大原 達朗 Tatsuaki Ohara@ohhara_cpa

スカイマーク:誤算続き　独立路線を転換 – 毎日新聞 http://t.co/OUNHdvdV4r

2015/01/12 06:18:07

そもそもスカイマークがこのキャンセルをしたのは2014年7月28日、以下の記事によると、7月29日にスカイマークがコメントをしているが、同社のプレスリリースにはこの件が一切記載されていない。スカイマーク自体のコメントも以下の記事によると、ブルームバーグから報道されている。

内容を読むと、要するにスカイマークがA380を解約したのは、自社の業績の問題でスカイマーク都合である。航空業界ではよくあること、ということだが、自社都合でキャンセルをし、その賠償金やキャンセルを受け入れるのは当然だろう。ビジネスの世界では、当然賭けにでなければならない時はあるが、少なくとも現状、スカイマークは賭けにいったん負けてしまった状態にある。その提携先をANAにするのか、JALにするのか、というところで政府が関わるとすればそれは本質的な問題ではない。

スカイマークをはじめとするLCCは庶民の空の足として非常に重要なインフラだと思う。AirAsiaの問題など現在、LCCを取り巻く環境は厳しいが、消費者としてはなんとか頑張って欲しいビジネスだ。いずれにてしても、スカイマークはいったんビジネスの賭けに負けてしまったのが現状だと見ている。ビジネスには勝ちも負けも付き物で１つの勝ち負けですべてが決するわけでないことも付け加えておきたい。

○東洋経済オンライン スカイマークとエアバス、前代未聞の軋轢
「A380」の導入で計画変更をめぐる交渉が難航
http://toyokeizai.net/articles/-/43934
 

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