出光、昭和シェルの買収交渉が官製再編との報道がされている。この再編後の業界地図はリンク先の図が詳しいので、以下のリンクをご覧頂きたい。

この統合により、売上が８兆円となり、トップを走るJXを追う形になる。この背景には政府がエネルギー企業の巨大化を後押ししている背景があると報道されている。

同様の業界としては、地銀の統合を政府が進めている。たしかに規模の経済をとらないとビジネスが厳しいという側面はある。しかし、それは民間に任せればよいことでだろう。規模が足りずにビジネスが厳しければ、放っておいても企業は淘汰されるか、統合して生き残りを図る。政府が後押しをしすぎると、自分たちで考えることができなくなってします。例えば半導体業界がそうだった。圧倒的な強さを誇った日本の半導体メーカーの存在感は今はほとんどない。規制が強い学校も世界に通用する学校はほとんどない。

一方でスポーツ、音楽、アニメ、オタク産業は政府の関与がほとんどないが、世界に通用する人材が次々にでてきている。自由競争が許される業界では、それだけの結果が出る。欧米を参考にして、こうすれば成功するという答えのわかっていた時代は、政府が主導する方式がベストであったはずだ。しかし、現代は、誰も成功の方程式は誰も持ち合わせていない。その場合の政府は自由で公平な競争が担保されるような監視を強めるべきだと思う。

大原 達朗 Tatsuaki Ohara@ohhara_cpa

東京新聞:出光、昭和シェル買収交渉　規模拡大へ「官製再編」:経済(TOKYO Web) http://t.co/cZ99ri4Hnz

2014/12/22 06:42:11

 

本誌は、M&Aを売り手、買い手、アドバイザーが三方良し、となるのが当たり前の世界の実現を目指しています。そのためには当事者が正しい情報を得て、安心して相談のできる場が必要です。その実現に向けて本誌は、日本M&Aアドバイザー協会で、以下のサービスやセミナーを提供しております。