ゼンショーの業績が悪化していると報道されている。同社についてはこのブログでも何度か書いているように、財務的にはやや危ない橋をわたってはいるものの、業績が堅調なため、シリアスな問題ではないと見ていた。

今回の業績予想について、同社のリリースを確認しておきたい。業績予測にかかる部分を引用すると以下のとおり。

今回の業績下方修正の理由は同社によると、すき家の深夜営業ができない影響、税効果会計の影響、いくつかの記載があるが、根本的には下期の業績見込が高すぎたところにあるだろう。

修正前の上期の営業利益が19億円弱に対し、通期で80億円以上ということは下期だけで60億円以上、上期の倍の営業利益をあげなければならない計算になる。昨年度は通期で80億円以上の営業利益をあげているが、上期で43億円の営業利益をあげている。そもそも計画にかなり無理があったとみるべきではないだろうか。

＊＊＊以下、引用＊＊＊

＊＊＊引用、ここまで＊＊＊

もう１点、これまでも何度述べているとおり、ゼンショーは流動資産よりも流動負債が上回っている状態が続いている。これは金融機関からの融資の借り換えが資金繰りの前提となっているわけで、これまでのように業績が堅調な場合には問題は起きないが、今回のように業績が悪化するとそう簡単ではなくなる。短期から長期への借り換えを検討することになるが、業績悪化に伴い、金融機関は利息を当然上げてくるだろう。早い段階で現状を打破しないと資金繰りの悪化、利息負担の大幅増加の可能性がありうる状況だ。

大原 達朗 Tatsuaki Ohara@ohhara_cpa

ゼンショー、最終赤字75億円に悪化　15年３月期、無配に http://t.co/WegwvBvluy @feedlyさんから

2014/11/11 05:27:59

 

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