対馬での事業承継セミナー開催報告:離島の親族外承継に魔法はあるか
昨日は対馬で事業承継セミナーを実施させていただいた。対馬の場所は、こちら→地図。
壱岐からジェットフォイルという船で1時間北上する、限りなく韓国に近い場所だ。
街を見回してみるとハングル語でメニューが表記されている飲食店もたくさんあるし、韓国人の方も多い。港でもそれほど大きくないフェリーが釜山行きと記載されており、韓国との交流が盛んなことは間違いない。
街中は壱岐よりも発展している感じだが、実際に現在の人口は対馬が3万5千人、壱岐は2万5千人。対馬は1960年代に5万9千人程度いたので、半分くらいになりつつある。
街中には廃業したとみられる店舗がたくさんあり、事業承継以前に事業を続けることの難しさを物語っていた。そんな環境の中、事業承継を考える経営者の皆さんは成功者だ。彼らにぜひやっていただきたいこととして、以下を申し上げた。
1)まず親族内であれ、親族外であれ、譲渡する人を決める、そして税金も含めて、具体的にかかるお金を試算して下さい、ということだ。なんとなく税理士先生とも相談はしているはずだが、もっと真剣に実際に鉛筆持ってやってください、ということを申し上げた。また、相続税、贈与税という資産税はすべての税理士が得意なわけではないので、顧問税理士が分からないのであれば、信頼できる資産税専門の税理士の紹介をしていただきたいという点も加えた。
2)1)の結果、どうしても自分の世代で廃業、という選択肢もありうることも厳しいが申し上げた。
3)業績に問題はないものの、後継者がどうしてもいない場合の処方箋として「タダでもいいから、くれてやる」という手法があることを紹介した。お金はいらないが、事業と従業員、顧客は信頼できる経営者に引き取ってもらうわけだ。人口の大幅減少という問題を共有している対馬では合掌連衡も重要だ。ここにお金の問題が絡むのでややこしくなる。長年信頼している経営者仲間、またはその跡継ぎに自分の事業を継続してもらう。これは今後、離島での事業承継の魔法になる可能性がある。もちろん、これでは商売にならないので民間には無理だ。
これこそ官がやるべき問題だろう。今回、協力させていただいた長崎県商工会連合会、また対馬、壱岐の商工会の独壇場になるはずだ。JMAAは財団法人で営利法人ではない。長崎県はもちろん、全国各地の事業承継の問題に取り組んでいきたい。
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