船井電機の後継社長が内乱で、創業者会長が代表権を取り戻したと報道されている。
このような一代で大企業を作り上げたオーナー経営者の後継者は、オーナー経営者の期待に答えられず、船井電機のような状況になることは多い。

問題は２つある。

１つは、創業者オーナーの力が圧倒的なことである。圧倒的な能力と実績のある創業者オーナーから見れば、後継者は物足りないにきまっている。創業者オーナー並の力があれば、とっくに社長を任せられるようになっているか、あるいは自分で起業してしまうだろう。

そのような状況を前提に、もう１つは創業者オーナー側の準備不足がある。次期社長は１０年かけて選んでも時間のかけすぎではない。GEが一番の参考になるが、CEOになったときから、次期CEO養成、選定が重要業務として位置づけられ、幹部候補生への教育はもちろん、彼らに業務監査を義務付け、世界中の拠点を短期間に回らせ、問題点を知ることになる。またCEOは百人を超えるCEO候補と毎週、会食を実施するという。その結果、エジソンから始めるGEはここ２代でもみても、ジャック・ウエルチとジェフ・イメルトが長期政権を維持し、好業績を続けている。

やるべきことをやっていない、圧倒的な能力のあるオーナー経営者から見て、後継のサラリーマン社長に満足できないのは言ってみれば当然のことだろう。

大原 達朗 Tatsuaki Ohara@ohhara_cpa

船井電機、電撃的な社長交代劇……「50代の若手後継者」に何があった (1/3) – ITmedia ニュース http://t.co/cvLoLMIU1y

2014/10/29 06:26:36

 

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