サイゼリヤの純利益70％減と報道されている。この記事のもととなった決算短信はしっかりとみておく必要があるだろう。

同社のPLをみておくと、たしかに純利益は減っているが十分に黒字であることを確認しておく必要があるだろう。営業利益も20億円程度減少しているが、さらに30億円程度の減損損失が特別損失にあり、この影響が大きい。

サイゼリヤのケースでは、不採算店における建物や設備にも当然投資をしているが、赤字の店舗では投資した資金を回収できない可能性が高い。このような場合にBSに計上されている建物や設備の金額を減額し、損失を計上することになっている。この損失が減損損失と言われる。

ただでさえ、営業利益が悪化して苦しいときに、さらに特別損失で減損損失が加わり、業績が悪化する。サイゼリヤの場合は黒字なので、ここで止まったが、さらに赤字に陥ると場合によっては、繰延税金資産の取崩をすることになり、さらに業績が悪化することも多い。このように本業が悪化するとさらに２倍、３倍損失が膨らむことが多い、ということはぜひ理解をしておいていただいたい。

＊＊＊以下、引用＊＊＊

＊＊＊引用、ここまで＊＊＊

大原 達朗 Tatsuaki Ohara@ohhara_cpa

サイゼリヤ、純利益70％減　14年８月期　：業績ニュース ：企業 ：マーケット ：日本経済新聞 http://t.co/JihnYYHuYp

2014/10/16 05:44:38

 

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