アリババの上場によりソフトバンクで持分変動損益が5,000億円発生する理由
アリババが上場し、その影響で大株主のソフトバンクが5,000億円の持分変動損益がでると報道されている。ソフトバンクのリリースにも同様の記載がある。
これは以前、ソフトバンクが安い金額で買った株式を上場した結果、ものすごく高い金額で買った株主がいるわけで、この結果、アリババの会社自体の価値があがり、ソフトバンク以外の株主が増えるという経済的効果があるわけだ。その結果、ソフトバンクが保有しているアリババ株を高値で第三者に売却したのと同じ効果があるため、利益がでることになる。
この利益については、ソフトバンクが適用するIFRSでは利益として計上すべきか、資本として計上すべきかの論点がいまだあるようだが(論点については→こちらのPwCが公表しているPDFに詳しい)、利益として計上するとリリースしてることから、この論点はクリアしていると思われるが、念のため、利益ではなく、資本へ直接計上される可能性がゼロではない点を注意しておきたい。
大原 達朗 Tatsuaki Ohara@ohhara_cpa
ソフトバンク、利益5000億円計上へ アリババ上場で :業績ニュース :企業 :マーケット :日本経済新聞 http://t.co/qxcKBYcOH2
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