新国立競技場年間3億円黒字の???
新国立競技場がオリンピック後の収支を試算し、年間3億円の黒字が出る見込みと報道されている。詳細は以下のリンク先の記事をご覧いただきたいが、ポイントは以下だろう。
- 現在の国立競技場は、収入、支出とも7億円程度。
- 新国立競技場は、収入38億円、支出35億円で、利益が3億円と試算。
- 収入のうち、10億円はイベント収入(年間12日)。1回あたりの単価が8千万円程度。現在は年2回程度の実績。
- 広告収入で11億円。現在は収入が全額で7億円にもかかわらずだ。
- さらに厳しいのが最高700万円のVIP室の利用料で12億円だ。平均500万円だとして、240室ある計算になるが、スポーツもライブもごちゃまぜの会場でそれだけのVIP室をどうやって販売する算段があるのだろうか。
オリンピックはわずか2週間程度。建築にあたっては1700億円のコストがかかる。減価償却を何年償却で見積もっているかどうかは分からないが、赤字を垂れ流すようでは税金の無駄遣いは間違いない。1700億円のコストは建築業者に入るわけだから、誰もがやりたいのは分かる。しかし、ただでさえ国家財政が逼迫しているなかで、ベストの方法を真剣に議論すべきだろう。
こういった鉛筆をなめた事業計画で話を通してしまってよいのか、オリンピック賛成派も反対派も事実ベースで認識、議論をすべきだろう。
大原 達朗 Tatsuaki Ohara@ohhara_cpa
新国立競技場、年3億円の黒字見込む 五輪後の収支試算 :日本経済新聞 http://t.co/WbvsCkFteJ
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