マクドナルドが鶏肉問題で、売上が計画比15－20％下回っていると報道されている。元々、マクドナルドは業績が悪化しており、これと鶏肉問題の影響が混在しているのではないかと感じた。

大原 達朗 Tatsuaki Ohara@ohhara_cpa

マクドナルド売上高、計画比15～20％減　鶏肉問題で　　：日本経済新聞 http://t.co/bvncFG4aqr

2014/07/30 06:45:39

記事だけでは背景をつかみづらいため、業績に関する日本マクドナルドホールディングスのリリースを確認しておく。

２点そのシリアス度合いを示す材料がある。１つはマクドナルドも認めているように、業績見込みが立たないこと。これは鶏肉問題の影響が大きすぎること、そしてその影響がどの程度継続するか、本当に見通しが立たないことを示しているのだろう。

２つ目は上半期では業績の下方修正をしているものの、売上の下方修正は１％にみたないということだ。要するに上半期は、苦労しながら、売上はなんとかほぼ計画どおりの数値を達成したということだ。

これを前提に、鶏肉問題後に売上が15－20％減っているとすれば、大変な問題だ。当然、中国の納入業者には損害賠償請求をすることになると思うが、とてもではないが賠償できる資本力はなく、おそらく法的破綻してしまうだろう。結局マクドナルドは損害賠償を受けることはほとんどできないはずだ。

業績が悪いことを鶏肉問題の責任にして報道しているのではないか、疑念を一瞬持ったが、それが勘違いだ。日本マクドナルドは必死で売上を確保していた。その中で本当にシリアスな問題と影響を受けている、というが現状のようだ。

＊＊＊以下、引用＊＊＊

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