日立がアルストムの鉄道事業のM&Aへの意欲を示していると報道されている。

現在、日立の鉄道関連を所管するＣＥＯのアリステア・ドーマー氏はアルストム出身で、日立の鉄道事業に関する工場の操業度は高いものの、アルストムには操業度の低い工場も多いという。

一方でこれらの再編を通じて、営業利益率を現在の４．５％から１０％にあげたいとしている。

記事には「世界中で鉄道計画が持ち上がる中で収益性を確保できる案件の受注に注力し」とあるが、稼働率の低い工場を含む事業を買収した場合、目論見通りの受注活動が実現できない場合には固定費負担が厳しくなり、利益率を悪化させることになる。したがって、ドーマー氏は慎重な姿勢をとっているとみるべきであろう。

丁寧に記事を読むと、日立がこの案件に前向きというよりは、慎重な姿勢を持っていることが分かるが、字面だけを読んでいると記者は日立が積極的であると書きたがっているのか、積極的な姿勢が強調されているのは少し気になった部分だ。

大原 達朗 Tatsuaki Ohara@ohhara_cpa

日立、鉄道事業Ｍ＆Ａに意欲　欧州の再編見据え　：Ｍ＆Ａニュース ：企業 ：マーケット ：日本経済新聞 http://t.co/v7GrClnxyb

2014/06/14 07:37:23

 

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