ユニチカが債務超過回避のための優先株を発行すると報道されている。

＊＊＊以下、引用＊＊＊

＊＊＊引用、ここまで＊＊＊

ユニチカの直近の決算を同社決算短信で確認すると、平成２５年３月期に大幅な減損損失を含む１００億円以上の赤字決算をしている。一方で平成２６年３月期は売上１６００億円、営業利益６８億円、最終力も５億円をなんとか確保し、業績が回復している。

総資産２５００億円に対して、純資産がまだ１９０億円程度あり、よほど業績が急転しなければ、債務超過にはまだ遠いはずだが、リリースではたしかに当期３７０億円の損失計上見込みとなっている。かなり思い切ったリストラをまだ続けるのか、あるいは前期とそんなに経済環境が変わってしまったのだろうか。

また、直近の決算でも流動負債が１４００億円以上に対し、流動資産は１０００億円程度と短期的な資金繰りが金融機関の借り換えに応じてくれるかどうかにかかっている状況は続いているわけで、ここは財務の安定をはかる趣旨は理解できる。

今期の通期見込み３７０億円赤字の理由は大幅リストラによるものだろう。それを実現するためには財務の安定が必要、ということなのだろうか。少し気になる点が残るニュースだ。
 

大原 達朗 Tatsuaki Ohara@ohhara_cpa

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2014/05/27 08:08:24

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