ヤフーがイー・アクセス買収を撤回したと報道されている。この買収決定にはこのブログでもふれているが、まず今回のリリースを確認しておく。リリースによると、今回の撤回の理由は以下のとおり。

大原 達朗 Tatsuaki Ohara@ohhara_cpa

ヤフーがイー・アクセス買収を撤回　株価大幅下落で計画見直し – MSN産経ニュース http://t.co/xqyBwuGaDG

2014/05/20 06:29:01

 
実はこのパターンはよくあり、基本合意をした後に精査をしていく思ったよりもシナジーがでないなどのことが分かり、M&Aがブレークすることは珍しいことではない。

取引所の指導により、M&Aの基本合意（法的拘束力はなく、両社前向きに検討をすすめましょう）という段階でその事実を開示することになるため、大々的に発表したあとに、このような取り下げというパターンが比較的よく生じることがある。

＊＊＊以下、引用＊＊＊

＊＊＊引用、ここまで＊＊＊

ただし、今回の場合はソフトバンクをトップとするグループ内での議論だったため、買収を表明した段階で、かなり突っ込んだ議論が情報交換が可能であったはずだ。

上記の産経新聞によると、当該ディールの発表後、株価が下落したため、投資家にも慎重論が出たということだ。これが事実であるとすれば、今回の一連の動きは株価操作そのものであり、大きな問題だろう。これだけ社会的影響力の大きいグループであるから、そういったことはないと思うが、問題ないのであれば、もう一歩、なぜこのタイミングで十分な情報交換がされていたにも関わらず、撤回になってしまったのか、あるいは某かの理由により、事前の情報交換、検討がグループ内にもかかわらず、十分にされなかったのか、という点を明らかにしてほしいところだ。

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