仰星と明和の両監査法人が合併すると報道されている。監査法人は買収という概念がなく、M&Aは合併ということになる。これまでも合併につぐ合併の歴史がある。

そんな中、大手から独立した会計士が大手ではできない監査をしようということで、中堅監査法人がたくさんできた。

今は、品質管理のレベルをあげるために相当な負担が監査法人にかかるため、中堅監査法人がまた合併で規模をとりにきている。小監査法人にとっては、品質管理のレベルやコストを単体で負担することが厳しくなってきており、こうした合併が増えてきている。

品質管理は何により重要だ。しかし、そこで過度な負担がかかり、特色を活かそうとする小監査法人が生き残れないのは問題だと思う。そもそも監査法人の社員は無限連帯責任で、責任をシェアして、顔の見え、高い信頼関係の中で業務を遂行する組織だったはずだからだ。また顧客の皆様にどこでも同じなのではなく、個性のある監査法人がたくさんあって、たくさんの選択肢も持っていただくことも重要なことだと思っている。

大原 達朗 Tatsuaki Ohara@ohhara_cpa

監査法人が合併　仰星と明和が７月１日付で　　：日本経済新聞 http://t.co/pChd0bzVgH

2014/03/11 06:34:00

 

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