足利銀行を持つ足利HDが再上場すると報道されている。足利銀行が破綻したのは10年前。繰延税金資産を計上しないと債務超過である状況で当時の監査人、中央青山監査法人が税金資産の計上は無理と判断、結果として債務超過、破綻となった企業だ。

一方で足利側はそれ以前の監査がずさんであったため、違法配当をしたとして、中央青山を提訴。最終的には和解している。

私は1998年に青山監査法人PriceWaterhouseに入社し、その後Coopersとの合併に伴い、日本では中央監査法人に吸収され、中央青山監査法人となった。その後、2004年に退職すると、様々な問題が旧中央監査法人から出て、結果、私の出身母体はなくなってしまった。今風にいえば、M&Aをした企業が買い手の問題から、対象企業もろとも破綻してしまったということである。

そんな問題のあった企業が再上場。時間の流れを感じるとともに、独立してから10年経つことになる。20代は会計の勉強を始め、試験に合格し、監査法人で勉強させていただいた。
30代は監査法人での限界を超えるために、独立し、自分に足りないものを補うために経営を真剣に学び、挑戦した。その結果、日本やこの業界の問題点も深く知ることができた。
40代はその問題を突破する時代にしていなければならない。この10年も激しくなりそうだ。

大原 達朗 Tatsuaki Ohara@ohhara_cpa

足利ＨＤ、再上場は東証１部に　公募価格は４２０円 – 朝日新聞デジタル (http://t.co/kz4L0iZ14Q) http://t.co/9vBLbrwKqd

2013/12/11 06:10:35

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