ラオックスの業績が悪化していると報道されている。中国の蘇寧グループに買収されて久しいが、国内の家電量販のビジネスは厳しい。ヤマダ電器の業績が大幅に悪化しており、規模の経済が効くこの業界で、２兆円以上売るヤマダが厳しいのだから、規模のとれないビジネスはなおさらだ。

この背景は価格競争激化が１つある。ネット販売に押されている量販店がネット販売企業をつぶしに、価格を下げている。しかし、心配な点もある。昨日ヨドバシアキバにビデオカメラを見に行ったのだが、ネットのどこよりも安い金額を出してはいるが、品切れになっているのだ。リアル店舗で品切れ、ネットの店舗では値段は高いが在庫はある。こんな状況が続いては、消費者もどうしてよいか分からない。どうしても必要なものはねネットで買うしかない。

もう１つはエコポイント制度によって、昨年までテレビなど大型家電を売りまくったおかげで、結果として今の売上を先食いしていたということだ。

ラオックスも業績の立て直しが急務だが、蘇寧グループ傘下のため、すぐに資金ショートなどはないであろうから、買収をされていて正解、といってよいだろう。再編の続く家電量販業界だ。業績が厳しい企業の増加＝再編がより進む、というきっかけになってもおかしくない。

大原 達朗 Tatsuaki Ohara@ohhara_cpa

ラオックス、最終赤字35億円に拡大　13年12月期　：業績ニュース ：企業 ：マーケット ：日本経済新聞 http://t.co/dKfgghBR6Z

2013/11/14 06:26:12

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