雪国まいたけの粉飾決算について報道されている。こういった問題を監査法人が防げるのかというと、それは難しい。

会計監査は、会社の内部統制がある程度できていることを前提として、サンプルで契約書や検収書や入金などと会計処理が一致しているかどうかをチェックして進める。

内部統制ができているかどうかは、最低限ダブルチェックの仕組みがあり、チェックをした証跡（サインや印鑑、システム上の承認履歴など）があるかどうかをチェックする。

社長であれば、上記についてはあったように体裁を整えることは可能だ。

残高確認のように、取引先へ債権債務を確認することもあるが、社長がその気になれば、取引先もが粉飾決算に協力することも過去には多々あった。こうなると監査人にはお手上げである。もちろん、数値の分析から粉飾の可能性を感じることは経験豊富な監査人であれば気付くことはあるが、証拠をすべて揃えられていると、対抗するのは難しい。

これについては議論はあるだろうが、世界共通の監査の限界だ。いいかえれば誠実な経営者のものが前提で、会計監査が成り立っているといってもよい。

大原 達朗 Tatsuaki Ohara@ohhara_cpa

雪国まいたけ社長辞任へ　不適切な会計処理問題で – MSN産経ニュース http://t.co/hiHCB8hnJa

2013/11/06 06:26:23

 

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