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マイクロソフトがノキア携帯事業を買収

マイクロソフトがノキアの携帯事業を買収すると報道されている。特許利用権をあわせ、総額54億4000万ユーロ（約7100億円）の取引となる。

史上２番目の規模となるベライゾンのベライゾン・ワイヤレスの完全買収と比べると規模は違うが、大きな示唆がある。

ノキアの携帯事業は、同社の主力業務だ。それをなぜ今売るのか。おそらく今売らなければ、次のチャンスがないと判断したからだろう。これからさき、ハードだけでは携帯メーカーの将来は暗い。このまま右肩下がりになっては、会社の価値自体が目減りするとノキアは判断したはずだ。

そして、このサイズになると買える資金力のある企業は限られている。同業で言えば、サムソンなどはその力があるだろうが、自社に強力な製品を持っており、いまさらノキアに興味はないはずだ。そうなると買い手候補も限られてくる。

手遅れにならないうちに、売れるうちに、将来性が見えないビジネスを処分する。日本人が苦手ではあるが、M&Aの原理原則をしっかり実行しているよい例だと思ってみるべき事例だと思う。

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