第一生命がインドネシアの中堅生保会社パニングループの増資を引き受け、発行済み株式の40％を3.3兆ルピア（約340億円）で取得する、と報道されている。

インドネシアは人口、とくに若い世代が多く、今後、生保へのニーズも確実に増してくる国だろう。その点で、逆に今後生保の需要が低減していく日本企業が進出を検討するに相応しい先だと思う。

今回、その点で第一生命は素晴らしい動きをしているが、出資比率が４０％という点がもう一歩だろう。過半数をとっていれば基本的な意思決定はすべて第一生命が主導権をとることができる一方、４０％ではそれができない。近いうちに過半数をとれる算段があればなおよいと思うが、こういった点を１つの事例を追い続けてみていくと、将来自社がM&Aをする際によいケース・スタディになるはずだ。