資生堂がのれんの減損で業績に悪影響を与えていると報道されている。

のれんは、企業買収をした時に発生し、対象企業の純資産よりも高く対価を支払った場合に発生する。多額ののれんが計上されているということは、純資産よりもかなり大きな金額で買収をしたということだ。

こののれんは、当初の予定どおり対象企業が稼ぎ続ければ問題はない。しかし、当初の見込みと比較して、稼げなくなったきたときに、のれんの減損といって一気に損失が出ることになる。

多額の買収金額を設定する際には、将来的に右肩上がりの事業計画を立ててしまうことが多い。買収後、３年間くらいは過去の延長線上で考えられる事業計画を立てるが、４、５年目からは相当ハードルの高い事業計画が設定されていたりする。ここを乗りきれないケースが多いわけだ。

海外の大型案件を買収している日本企業は多いわけなので、今後、これらのポイントについても注視しておく必要がある。

大原 達朗 Tatsuaki Ohara@ohhara_cpa

資生堂、海外大型M＆Aの重し（東洋経済オンライン） – Y!ニュース http://t.co/fhf0iBacND

2013/05/13 06:30:19

 

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