コメルツ銀行が、不動産会社の英国事業オイロヒポを売却するという、買い手はローン・スターとウェルズ・ファーゴとのこと。ローン・スターが不良債権を、ウェルズ・ファーゴが優良債権を引き継ぐことになる見込みとのこと。

不動産企業といっても、不良債権、優良債権という話がでているので、一種の金融事業といっていいだろう。これを金融業同士でM&Aをするわけだから、両者に思惑があるはずである。

売り手からすると、業績が悪化しているので、これを処理したい場合が考えられる。しかし、今後も赤字が続くような場合には買い手はいないはずだ。もう１つは利益はでているものの、売り手が一時的にまとまった資金が必要な場合が考えられる。

事業を売却すれば、売り手はまとめてキャッシュを手に入れることができる。買い手は一方で、まとまった資金を出すもののそれ以上の利益を将来にわたって稼ぎだすという流れが想定される。

いずれにしても売り手買い手にメリットがなければM&Aは成立しない。成約の過程でも両者のメリットをなんとかまとめきる力がアドバイザーには求められているということだ。

大原 達朗 Tatsuaki Ohara@ohhara_cpa

独コメルツ銀、傘下不動産会社の英国事業を売却へ:日刊工業新聞 http://t.co/2GlXhZRsux @Nikkan_BizLineさんから

2013/04/20 06:20:55

 

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