すでにここでも述べたように、病院の再編が続いている。一般の方のご認識では医師の給料は高く、もうかって仕方がないと思われることも多いかと思うが、実際には赤字続きの病院やクリニックも少なくない。

そして、健康保険からの収入が７割をしめる医療業界の将来は決して明るくない。なぜならば、多くの健康保険が破綻状態に陥っており、今後ずっとこのような７割を健康保険が負担してくれるとは限らないからだ。

こういった環境のなか、業績不振が原因で病院の合従連衡が続いているわけであるが、M&Aだけで結果はでない。M&Aをして１つになっても、まずコスト削減が必要となる。当然、人の整理や無駄な医療機器の購入をやめなければならない。これはそう簡単な作業ではない。

さらには収入をあげていく必要がある。これは医療機関ではまた難しい。不採算であっても患者が１人でもいる診療科をそう簡単に閉鎖したり他の病院に移行できたりはしないからだ。

M&Aが万能薬ではないことは何度もこのブログで述べているが、医療機関でも何を今後するのか？そのためのツールとしてM&Aを利用しないことには効果を得にくい。苦しいからM&Aをとりあえずして、その後から考えるでは遅いわけだ。

大原 達朗 Tatsuaki Ohara@ohhara_cpa

峡南・病院再編:経営統合で基本計画　協議会決定　／山梨 http://t.co/an8PHVXZFv

2013/03/31 22:39:35

 

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