西武HDについては、サーベラスが出資しており、彼等は当然のこととして再上場することにより、exitを狙っている。しかし、内部では再上場に向けてもめており、現在再上場は決まっていない。

そこで、サーベラスは議決権比率をあげ、再上場に向けて準備をすすめるという記事だ。

現在、32.4％の比率を３分の１超へ引き上げるということだ。
これにより、株主総会の特別決議を拒否できる権利を手に入れることになる。

株主総会の特別決議はここにあるように合併など重要な組織再編が含まれる。
サーベラスはこれらを拒否できるようになるが、再上場をさせる意思決定ができるわけではないし、取締役会を支配できるわけではない。

要するにあまり大きな意味のない取引である。今回はおそらく、西武HDが再上場に向けて準備を遅れているということをアナウンスすることと、場合によっては今後過半数をとるための第一ステップ、とみたほうがよいと思う。

大原 達朗 Tatsuaki Ohara@ohhara_cpa

米投資会社、西武ＨＤ株をＴＯＢへ　出資比３分の１超に – 朝日新聞デジタル http://t.co/irppeQLgkH

2013/03/12 06:05:43

 

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