クライスラーとフィアットが年内に経営統合を予定しているとのこと。
現在すでにフィアットはクライスラーの58.5％の株を保有している。残りの多くは全米自動車労組（ＵＡＷ）の退職者向け医療保険基金（ＶＥＢＡ）から買い取る予定とのこと。

医療保険基金や年金の運用は日本と違い、米国ではかなり厳しく運営されており、そう簡単に安値では売却してくれないはず。一方でフィアットは40％超のマイノリティを保護するために経営意思決定は遅れているはずで、これを何とかクリアしていきたいはず。お互いを納得させるための、企業価値算定のロジック構築、交渉がまっているはずだ。日本企業はまだまだM&Aに慣れておらず、企業評価についての認識が甘いケースが多いので、こういったシビアな価格交渉をしっかり追っていくことで、勉強になることはたくさんあるはずだ。

大原 達朗 Tatsuaki Ohara@ohhara_cpa

米クライスラーと年内に経営統合する可能性＝伊フィアットＣＥＯ（ロイター） – Y!ニュース http://t.co/dMdTaOy9pL

2013/03/11 06:33:46

 

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