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2020年12月M&A:78件、前年と並ぶ過去10年で最多

2020年12月のM&A件数は前年同月と同数の78件となり、12月として過去10年で最多だった2019年に並んだ。新型コロナウイルスの感染拡大でも、M&Aの需要が底堅いことを示した。M&A件数は8月から11月まで4カ月連続で前年を下回っていたものの、この間も件数自体は大きく落ち込むことはなく、踏みとどまっていた。11月(81件)比では3件減った。取引金額は2628億円(前年同月は2兆1691億円)だった。 
 
上場企業に義務付けられている適時開示情報のうち、経営権の移転を伴うM&A(グループ内再編は除く)について、M&A仲介のストライク(M&A Online編集部)が集計した。

金額首位はソニー。米通信大手AT&T傘下でアニメ配信事業「クランチロール」を運営するイレーション・ホールディングスを1222億円で買収する案件で、エンターテインメント事業の成長加速を狙っている。これを含めて取引金額100億円超の大型M&Aはオリンパス、日本精工などいずれも海外案件ながら6件あり、年間で11月9件、2月8件に次ぐ3番目。さらに10億円超でみた場合は19件を数え、2月23件、11月21件に続いた。11月を境に案件規模でも持ち直しの傾向がうかがえる。

業種別で目立ったのは物流関連。トナミホールディングス、SBSホールディングス、日本山村硝子の3社が倉庫・運輸会社の買収に動いた。このうちSBSは電子商取引の進展に伴う物流需要の拡大に対応し、72億円を投じて東京臨海部に大型倉庫を持つ東洋運輸倉庫(東京都港区)を傘下に取り込む。

また、経営再建中のRIZAPグループはワンダーコーポレーション(映像・音楽ソフト販売)、HaPiNS(インテリア・生活雑貨)、ジーンズメイト(衣料品販売)の上場3子会社を2021年4月に経営統合することを決定。このほか印刷子会社2社の売却にも踏み切った。

ソフトバンクグループ(SBG)は傘下の米ロボットメーカー、ボストン・ダイナミクスを韓国の現代自動車に売却することを決めた。売却金額は非公表ながら、ボストンの株式価値は総額11億ドル(約1144億円)としている。SBGは2018年にグーグルの親会社アルファベットから同社を買収した。
 
12月の取引金額上位の案件は以下のとおり。

  社名 内容 金額
1 ソニー AT&T傘下の米アニメ配信事業の運営会社イレーションを子会社化 1222億円
2 オリンパス 呼吸器関連医療機器メーカーの米Veran Medical Technologiesを子会社化 312億円
3 日本精工 英スペクトリスから設備・製造ラインの状態監視システム事業を取得 211億円
4 サムティ ベトナムの住宅分譲事業会社S-VINを子会社化 147億円
5 長谷川香料 食品香料メーカーの米MISSIONを子会社化 133億円
6 荏原 トルコのポンプメーカー、バンサンを子会社化 113億円
7 SBSホールディングス SMC傘下の東洋運輸倉庫(東京都港区)を子会社化 72億円
8 ジャパンシステム 投資会社ロングリーチがジャパンシステムの子会社化を目的にTOBを実施 71.1億円
9 帝人 ガラス繊維強化複合材料製造の中国合弁CSP-Victallを子会社化 48.9億円
10 PCIホールディングス 組み込みパソコン・周辺機器開発のソード(千葉市)を子会社化 42億円

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