少し脱線したので、本題に話を戻そう。そう、ようやく「目標を定量化」することができた。この目標を定量化するというときには会計は役に立つ。目標はやはり数値にしたほうが分かりやすいし、達成しやすいのである。

タヒチの旅行の例でいえば、「タヒチにいってみないな～」という要望というか、願いというか、なんともあいまいなものが、「来年の６月にタヒチのボラボラ島のキアオラビレッジというホテルに６泊でいきたい。そのためには３０万円以上必要。よって、これから半年で３０万円を工面する」という超具体的な目標になった。

数値を使った目標とそうでない目標の違いがお分かりになっていただけるであろうか。会計とか簿記の知識を知っているだけでは、このような目標を立てることはできない。意識を高く、そしてどうしてもタヒチにいきたいと思えば、自然とこのような考え方をしなければならないはずだ。

さて、皆さんはこのような考え方を本当にしているのだろうか。しているとして、次には何をすべきであろうか。｢目標の定量化｣のあとに必要なことは｢現状把握｣である。個人の「現状把握」をどのように会計的にとらえればよいのだろうか。企業であればバランスシートや損益計算書がある。しかるに個人は？何もない？なければ作ればいいのです。さて、これからが「使える会計」「目的実現のための会計」がいよいよ本格的にここからスタートである。

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