昨日は久しぶりに平久保先生のレクチャーをうけた。平久保先生はビジネスブレークスルー大学院の教授でマーケティングを担当されている。普段はニューヨークにいてニューヨーク州立大学ブルックリン校の准教授をされていらっしゃる。

マーケティングの先生だけど、昨日のテーマは何といったらいいのだろう。「感謝」「顧客満足を徹底的に考えているのか」「顧客の声は重要だが迎合はいけない」というようなことだろうか。

平久保先生曰く、自分は本当に感謝している。例えばニューヨークの大学に毎日出勤する際に、図書館か何かのアーチかドームが見えるそうなのだが、それを見ていつも感謝の心で一杯になる。日本人として米国に来て、結果を出さなければいつクビになっても仕方のない職業で今日も仕事がある、このことに本当に感謝しかない。本当にボクは運がいい、とのことだった。

これ、大連の村上さんもよくおっしゃることだ。本当にこんな立派な人っているのか？と疑問の向きもあると思う。重要な前提がある。生活するに困るような経済状態ではないことだ。しかし、一定レベルをこえた、例えば平均的な日本人にはこのような心境になれる可能性はある。平久保先生は１つのキーワードをおっしゃっていた。「他人と比べないこと。これができれば楽になる。しかし、これは１つの価値観であり、それを人に押し付けるのはよくない」

たしかにボクも人と比べることはしなくなってきたと思う。だから、仕事は楽しいし、自分がこんな仕事を与えられているのも本当に幸運だと思っている。昨日は、大学院の講師として貴重な講演の場に立ち会うことができたし、今日はこれからチェコに出張。サラリーマンとして生きていれば、絶対
にこの時期には経験のできなかったことに日々接することができている。感謝しかない。そうなんだ、お金じゃないんだ。お金は大切だし、お客様に喜んでいただければお金はいただける。お金がなければ生活できないし、生活に困ってしまう。これでは余裕が生まれない。しかし、お金はあくまで手段。これが目的になってはいけない。お金が目的となってしまった場合、そして他人と比べて優越感を持ちつづけたい。それを守ろうとしてヒトは悪くなるのだろう。既得権益を手放さない人たち、また繰り返される粉飾決算。そこに根本的な原因がある。


大原＠成田

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