「会計士協、ＩＴ企業の監査を厳格化・「粉飾」続発に対応」

2005.03.13-21:07

今日の日経新聞のニュースです。

ポイントは２つです。

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IT企業のコンサルティング業務等で、現物のないサービスが実在する売上であるかどうかを今まできちんと見ていなかったため、きちんと監査するようにしましょう。

●

売上高の計上基準が決まっていませんので、これからきちんと決めます。

ということです。

そら恐ろしいと思いませんか？

１つ目はたしかに会計監査のレベルの低さを如実に示しています。

２つ目も同様です。

しかし、２つ目の問題はこんな基準を今まで作っていなかったのか？ということではありません。こんな基準いらないのです。基準ですべてを決められるであれば、きわめて詳細な基準をつくって、コンピュータに監査してもらえばよいのです。どうして公認会計士という人間が監査するのかというと、どうしても基準で決められない判断を要する部分がかなりあるからなのです。

今、公認会計士の業界は必死で細かい基準を作っていますが、これは業界全体がプロとしての判断ができなくなっている証拠なのです。細かく規定があれば、「こう決まっていますので、こうしてください」といっておけばそれでおしまいで、とても楽なのです。はっきりいって思考停止状態です。

公認会計士の仕事は、経済的実態が財務諸表に適正に表示されているかどうかの保証をすることです。経済的実態は国によって、会社によって千差万別です。すべてを規定することなど不可能です。

みんな、頭使って、よく考えてがんばろうよ。

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