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楽天の発行する劣後債はヤバいものなのか。

楽天が劣後債を1,000億円発行するということです。言葉の雰囲気からすると、なんかヤバいのか、と感じるような報道です。携帯電話ビジネスへの投資がかさみ、自己資本比率が減っていて、それを解消するための措置ということです。

わかりやすく今の楽天の状況を確認してきましょう。
https://corp.rakuten.co.jp/investors/documents/results/

*決算短信がブラウザで直接開けず、PDFをダウンロードしかできません。理由はわかりませんが、結構珍しく、また閲覧者としてはとても使いづらく感じます。

楽天の2020年1−6月までは営業赤字の状態です。楽天市場を含むインターネットサービスが赤字転落、金融は堅調ですが、モバイル事業が、800億円程度の売上に対し、800億円の赤字です。

総資産は10兆円、自己資本(資本)が7,000億円ですので、自己資本比率7%くらいでスッカスカといってもよい数値です。しかし、楽天は銀行、証券などかなり金融ビジネスにとりくんでおり、これは預かり資産と運用資産が資産と負債で両建てになりますので、総資産、総負債が大きくなっている影響も受けています。実際に銀行預金で4兆円弱、証券の預り金で2兆円程度、合計7兆円を顧客から預かっている状態にまでなっています。

それにしても、楽天の自己資本は少ないため、ここに劣後債を1,000億円出すことにより、厚みを出そうということです。この結果、1%程度の自己資本比率があがることになります。

さて、劣後債の意味です。

1)一般債権者と比較して
2)返済、ないし清算時の残余財産分配が
3)劣後する

というものです。その代わりに金利などの条件が債権者にとっては有利に設定されることが通常です。

万一のときには、お金がかえってくる可能性が低くなるけど、金利は少し高めにはらいます、楽天からするとこういうオファーが劣後債です。

出資したら、お金を返さず、理論的にいうと資本コストの高い資本と、借金に代表される負債と間の性質を持つようなものなので、信用格付を判定するときには資本、自己資本とみなそう、というものが劣後債です。

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