マスク不足だけでなく、医療品の海外依存度が高く不安があるという記事です。

対応策として、中国で生産しているものを国内回帰させて自給率をあげたいという結論ですが、どの程度難しいのかはっきりしません。

たとえば工場の面積、そこで働く人がどれだけ必要なのか。工場を作ったとして、原材料はどうなのか。

サプライチェーンを変えることはそう簡単ではありません。
現状でも製造現場では人不足が慢性化しており、外国人の労働者に頼らなければいけなかったわけです。当然移民を増やすということも必要になるはずです。

あるいは緊急時に備え、備蓄を圧倒的に増やすという案もありえます。場所の問題、保管コストの問題、これまで小さな政府を目指してきた日本では、これも簡単ではありません。増税もしなければならない可能性もあります。

現在、白黒ではっきり解決策が出せるものは多くありません。それだけ複雑化しているということです。だからといって分かりづらいことを、わかりづらく伝えるのはリーダーの仕事ではありませんが、これだけ複雑化している社会だからこそ、少しづつでも、私達がそれを理解し、自分たちがどうすべきなのか、そのリーダーにはどんな人がふさわしいのか、をしっかりと判断する機会なのだと思います。そして、そのリーダーが経験して成長する機会がもっとあってもいい。

ネットで短いコメントのやりとりになれてしまうと白か黒か、味方か敵か、天才か馬鹿か、単純で、しかもドンドン雑になっていく傾向にあると思います。簡単にできる行為からは、それにあった結果しか出ません。そして１人では生きていけないし、一つの国だけですべてを完結することもおそらくできないでしょう。ただ、その前提も変わるかもしれません。

そんな中でも私達は生きていかないといけません。勉強→実践→失敗→やめる／やり方を変える、の繰り返しを続けるのしかないのかもしれません。しかし、そこで、「誰かの役に立てる」ということだけは忘れずにやっていこうと思います。

医療品、海外依存度高く　感染爆発の備えに不安：日本経済新聞 https://t.co/Mfl37X4jKY

— 大原 達朗 Tatsuaki Ohara (@ohhara_cpa) May 11, 2020

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