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なぜ金利があがると、金融機関が破綻するのか、ざっくり説明してみました。

クレディ・スイス、シリコンバレーバンクなどの破綻の原因の1つに、銀行業そのものの仕組みがあることは以下で説明しました。

○クレディ・スイス、シリコンバレーバンクの破綻の原因の1つに銀行業のそもそもの仕組みがあります
https://ma-japan.info/archives/146975

しかし、金利があがると、金融機関が破綻するってのは意外と分かりづらいと思います。
金利は金融機関にとっての収益になるはずで、それはなぜ?という点に焦点をあてて説明してみます。

今回取り付け騒動、破綻の道筋をたどった流れをざっくりまとめてみます。

1)金融不安が騒がれる
2)銀行の株価が下がる
3)不安に感じた預金者が預金を引き落とす
4)上記の銀行業の仕組みで述べたように、取り付け騒動のような状態になると銀行にキャッシュがなくなるので、資産売却をしてキャッシュを準備する必要がある
5)金融機関が持つ金融資産である住宅ローンや債券は平常時であれば、マーケットで売却できるが、金利が上がりすぎて、買ってくれる人がいなかった。たとえば金利4%の住宅ローン債券を、マーケットでは8%の金利がつくのが自然であれば、誰も買ってくれない、という状態になり、銀行が資金調達できなかった。
6)破綻

という流れです。
根本には金融不安からの株価下落が原因です。株価と預金には直接の関係はないのですが、預金者は不安でしょう。こうした心理が今回の騒動の発端になっています。

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