横浜銀行が神奈川銀行を買収します。八十二銀行と長野銀行も統合します。

金融庁も合従連衡をさせようと取り組みを進めてきたようですから、これは予定どおりということでしょう。
金融機関は融資という本来の事業だけでは生き残れず、アドバイザリー業務への転換や、金融商品販売の手数料で稼ぐなどの工夫をしてきたわけですが、融資業務ほどのボリュームを稼ぐのは難しいということなのでしょう。

そもそも融資業務を行うために銀行を含む金融機関があるわけで、それが縮小してきたなら、関連する事業も整理縮小が必要ということは避けられないことです。

ところで、合従連衡後に何が起こるのでしょうか。合従連衡の理由がマーケット縮小ですから、当然、広い意味でのリストラをしないといけません。

早期退職にも拍車がかかるはずです。そこに勤めていた方は事業会社へ転籍、転職されることもこれまで以上に多くなるはずです。これまでの経験で、それで勝負していける、ということであれば問題はないですが、金融機関での業務と事業会社での業務は当然異なります。しかし、一方で金融機関での経験が無駄であるはずもなく、それを外で活かすためのなにかを本気で身につけることが必要になります。

これまでの組織から外に出て、活躍するための学習、トレーニングをアウトリスキングといいますが、これも企業にとって、そして外に出て活躍しなければならない人々にとって、ものすごく重要になってくるはずです。

外で通用するために必要な要素には、

・決断力
・具体的な提案ができること
・その手本を示せること
・コミュニケーション力
・クライアントの実行力を見極める力

などがありますが、具体的な話も別の機会があればしていきたいと思います。

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