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キリンがブラジルのM&A失敗で2,000億円の損失、原因は?

大切な情報を含む記事ですので、ぜひリンク先の記事にも目を通してみてください。キリンがブラジルのM&Aの失敗でトータル2,000億円の損失を出すと報道されています。

後講釈は誰でもたれることができますが、皆さんもぜひ記事から何かをつかみとっていただきたいと思います。

私の考えは、わざとわかりにくく言うと、「ビジネスDDの失敗」が大きな原因だと思います。

もう少し分かりやすくいえば、買収後のいつ、誰が、何を、どうする、ということのイメージがないまま、買収をした結果とみていいでしょう。
周りが海外案件を買うから、焦って買ってしまった、という点にそれが現れています。

これは、M&Aが手段ではなく、いつの間にか目的になってしまっているともいえます。

M&Aを真剣に検討することはよいことです。しかし、部署ができ、人がつき、責任者がつくと、いつの間にか、M&Aを成約させることが組織の目的になってしまいます。これを補正できるのは、経営者しかいません。トップが自分の客観的な考えなしに、丸投げをしてしまうようでは、M&Aの成功は覚束ありません。

M&Aの成功確率は、将来をどれだけ具体的にイメージできるのか、によって変わってきます。まったく将来がイメージできないようでは、どれだけの価値をつけてよいかわからないはずです。EBITDA倍率などで相場を見定め、それをベースに価格を決めてはいけません。表向きの交渉の材料として使うことはまったく問題ありませんが、自社内ではこれだけの価値があるはずだ、そのエビデンスとして具体的な事業イメージに裏打ちされた事業計画が必須になるはずです。

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